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クロちゃんを見てしまう!

10月 12, 2020

見たくないのに見てしまう

「水曜日のダウンタウン」でぷちブレイクした、安田大サーカスのクロちゃん。
ブレイクと言っても「嫌われキャラ」としてなのですが、SNS上でも度々話題になりトレンド入りすることも珍しく有りません。
正直、見るのが嫌だとか、シンドイという人も沢山いるのに、どうしてこんなに人気を集めることが出来たのでしょう…?

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イメージ

クロちゃんといえば、嘘つき・キモい・変態・欲望のまま生きる、と言ったイメージですが、ある意味、逆に純粋なのかもしれないとか思ったりもします。欲望に素直なだけの大人子供と言われれば、そうなのかもしれませんが、芸人としてのリアクションとか、笑いを取るとか言う事をせずに、素の人間として面白い。
また、クロちゃんは「モンスター」と表現されることもあります、キャラクターに合った見事な比喩です。上記のようなイメージが、世間から見ると異常と感じられるのでしょう、さらに、本人は世間の声やイメージをまったく気にしていないところが、キャラクター性を増幅させています。

人気の秘密

そんなクロちゃんに抱く感情は、何パターンかあると思います。
それぞれに、見てしまう理由がありそうです。

■優越感:ツイッターの嘘を暴かれてしまったり、カメラを仕掛けておけば欲望剥き出しな様が次々映し出されるのを見て、この人よりは自分はマトモな人間だと思える。

■開放感:笑いは「緊張と緩和」と言われます、お葬式コントや、年末のガキ使など、笑ってはいけないと言うルールがある事で、それを破った時に反動の笑いが生まれます。クロちゃんの、欲望剥き出しな様子は、自制すべきものの開放、と捉えることが出来、ある種の快感があるのかもしれません。

■背徳感:やってはいけない事ばかりするクロちゃんなのに、エモーショナルに感じてしまう部分がある。

■嫌悪:受け入れられない価値観・行動・言動。単純に部屋が汚いとか、見た目が嫌とかもありそうです。

■恐怖心:あまりに異質な存在過ぎて怖い、得体の知れない人間の怖さ。

嫌悪と恐怖心については、「対抗恐怖」という言葉があります。恐怖の対象をあえて観察する事で、恐怖を乗り越えようとする心理です。
怖いものや嫌なものを、そのまま放置するのではなく、直面することで自分の中で消化してしまいたい、だから嫌だけど見てしまう。
怖いもの見たさという心理もあるかもしれません、こちらの場合は、ホラー映画的な感覚で、きゃー!と叫んだ時にアドレナリンが分泌されますから、軽くハイな状態になれる。

クロちゃん恐るべし

こうして見ると、やや強引ですがクロちゃんから感じる感情すべてに、見たいと思わせる要素が入っていると、言えると思います。
あまりに過酷な番組企画に、心からの叫びを放ったり、これでもかという激しい情緒の起伏を見せてくれたり、、、コントを見ているのか、ドッキリなのか、人間ドラマなのか、不気味な魅力のクロちゃんから目が話せませんね~(笑)

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