日本ゲーム大賞とは何なのか
Game of the Year、GOTY、ゲームオブザイヤー
ゲームに賞を授ける団体やウェブサイトは多数存在するが、日本ゲーム大賞のイメージは正直あんまり良くない。子供の頃からあって雑誌で見た記憶があるが、売れたゲームを表彰してるだけで何のためにやっているのか分からないという印象だった。
そんな第一印象を引きずったまま、体ばかり大きくなってしまったのだが、今考えると、売れたゲームが良いゲームというのは正しいし、賞を授けるのは業界の人々のモチベーションアップに貢献していたのかもしれない、ゲーム業界のいろんな団体が交流するキッカケとしての機能も果たしているのかも、などと考えるようになり、せっかくなのでどういう賞なのか調べてみることにした。
日本ゲーム大賞について
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
ゲーム関連企業や学校が会員という形で参加し、その数は現在176社。ほとんどの有名メーカーが参加している。その気になれば個人での参加も可能なようだが現在個人での参加者はいない。
コンピュータエンターテインメント産業の振興を図ることを目的とした組織で、主な事業には「東京ゲームショウ」、8000人規模のゲーム開発者会議「CEDEC」、ゲーム関連市場のデータを網羅した「CESAゲーム白書」などがある。
後援:経済産業省
後援って何してるのか分からないけど一部の人に説得力は出てきそう、「経済産業大臣賞」という、ゲーム産業の発展に寄与した人物や団体に贈られる賞を選考しています。
審査方法
一般投票が行われるが参考データとして扱われるだけで、基本的には「日本ゲーム大賞選考委員会」が決める。
”選考に際しては、投票数を重視した上で審議します”と表記があるが、具体性がなく不透明な審査と言われるのも頷ける。
ゲームデザイナーズ大賞
賞の種類は、大賞、ゲームデザイナーズ大賞、優秀賞、特別賞、ベストセールス賞、グローバル賞とあるが、「ゲームデザイナーズ賞」だけは審査の透明性が高い。桜井政博氏,飯田和敏氏,イシイジロウ氏,小川陽二郎氏,神谷英樹氏,小高和剛氏,巧 舟氏,外山圭一郎氏,宮崎英高氏、ヨコオタロウ氏といった著名なクリエイターが票を投じて審査するというもの。
このメンバーが「日本ゲーム大賞選考委員会」ならば良いのだが別の枠となっている。日本ゲーム大賞選考委員会の中身はどこかに公表されているのでしょうか。
ゲーム業界
今回調べた限りでは、日本国内の業界活性化の為の祭典であって、ユーザーのための賞では無いのかなという印象に変わりありませんでした。それはそれで必要だし効果もあると思いますが、これだけの組織なのでもう少し懐を深く広くしたら業界の未来も明るくなって行くのではないでしょうか。
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