ゾンビ好きの心理
映画、ドラマ、ゲーム、アトラクション、ジャンルを問わず人気の高いゾンビ。
なんで動く死体が愛される?のでしょうか?
労働力としてのゾンビ
ウィキペディアを要約すると、アフリカで信仰されていた神”ンザンビ”が名前の由来で、ロボットとして働かせるために、動く死体を作る儀式などが存在したそうです。
まさか労働力を得るために、儀式として始まったものだとは思いませんでした、興味深い。
オバケ的なノリで、死人がお墓から勝手に出てきてしまうような、都市伝説がベースなんだとばかり思っていました。
ストレス発散の道具
ゾンビのオーソドックスな特徴といえば
- 動く死体
- 生きている人間を襲う
- 痛覚が無いのでタフ
- 弱点は頭
- 噛まれたりすると感染する
最も重要なのは、人間の姿をしているが、しかし人間ではないという点。
ストレスの多い現代社会なんてことをよく言われますが、ストレスの原因を調査した資料や、アンケート結果を見てみると、職場・家庭内など人間関係の原因がほとんどです。
人は生きていく上で自分以外の人間を必要としますが、同時にストレスの原因でもある。
潜在意識の中では、ストレスの原因となる人間をボコボコにすることで、ストレス解消に繋がるのかもしれません。映画やゲームの中とは言え、ストレス発散のために、人間に暴力を振るうのは問題がありますから、見た目は人間だけど中身は違う、ゾンビがちょうど良い、と言う事ですよね。
そう考えると無闇に襲ってくるゾンビの姿は、ストレスをぶつけてくる人間の姿そのもののような気がしてきます。普通なら我慢するところを、ゾンビならショットガンをぶっ放せば良いわけですから爽快です。
動物ゾンビ
この理論で言うと、人間嫌いな人ほどゾンビ好きってことになりますね(笑)
また、ゾンビ化した動物を扱った作品が少ないのもうなずけます。
動物からはストレスを受けるどころか、癒やしを与えてくれる存在ですから、多くの人は戦いたくないと思うでしょう。ストーリーのアクセントとして、動物ゾンビが出てくることはありますが、それでもほとんど見かけることは無いですもんね。
ゾンビの魅力
ホラー映画としてゾンビを楽しむ場合には、出てくる物がゾンビ以外でもいいので、ゾンビ好きとは少し違いそうです。
「パンデミック」や「世界崩壊」と、ゾンビは非常に相性がいいですよね。これらは社会に対するストレスの発散でしょうか?
社会は人間が形成するものなので、人間に対する思いと、社会に対する思いは通じるものがあると思います。つまり、世界崩壊とゾンビの相性がいいと言うよりは、どちらも同じもの、と言うことになります。
社会が崩壊してしまっては困るという理性と、潜在的なストレスの開放、非日常な世界の開放感と恐怖、この精神の揺さぶりが魅力なのかもしれない、と思いましたが、私にとってはやっぱりストレス発散です。
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