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見た目では分からない痛み 気象病 天気痛

9月 25, 2020

気象病 天気痛

一見すると健康そうに見えても、外見からは伝わらない苦しみを誰しも抱えているものです。そんな苦しみの1つに、「天気痛」や「気象病」と呼ばれる症状があります。
近年こそ認知されるようになってきましたが、古い世代の人間には、気合が足りない、怠けてる、たまたまだろう、などと言ってしまう人がいるんですよね。まあ、症状が出ない人に分かるはずも無いと思いますが、気象病の人からすると、症状が他人からは分かりにくい、という事が辛さを増幅する病気です。

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原因は低気圧?

気象病の症状が出るのは、雨か曇りの日がほとんど、つまり気圧の低い日という事になります。
最近の研究では、耳の奥にある器官「内耳」に気圧を感知するセンサーがあり、気圧の変化を脳に伝えているということが分かってきています。
脳は受け取った情報を元に、体全体を気圧に順応させようとしますが、気圧を感知するセンサーの異常で、過剰に気圧情報を脳に送ってしまうと、脳は必要以上に気圧に対する過剰な準備を行ってしまい、結果、体調不良となってしまう。

意外と気象病・天気痛の人は多い

ロート製薬株式会社と、株式会社ウェザーニューズの行ったウェブサイト上での調査によると、女性の43%、男性の20%が天気痛の自覚があると答えました。全体の割合に換算すると31.5%の人が患っているという事になります。
天気痛かも?と思ってる人も入れれば6割に達しますから、ちゃんと話せば天気痛の理解を得られる人は意外と多いのかも知れません。

主な症状

気象病・天気痛で一番症状が多いのが、頭痛です。次いで肩や首のこり・関節痛、腰痛、だるさ、めまい、眠気といった症状を訴える人がいます。精神的な不調を引き起こす場合や、複数の症状が出るなど、さまざまなパターンがあります。
その中でも2割以上の人が、我慢できないほどの辛さで、仕事や学校に支障が出るそうです。みなさんとにかく我慢をしていて、休みや休憩を取るにしても、取りにくい空気の在る方も多いと思います、本当にやっかいな病気です。

症状を軽くしたい

簡単にできる対策としては、耳のマッサージがあります。耳をつまんで回したり、上下左右にひっぱります。耳全体に対してまんべんなく行うことで、内耳の血流が良くなり改善が見込めるそうです。
内耳のセンサーの問題と考えられる気象病は、乗り物酔いの薬が効く場合があります。乗り物酔いは、内耳の平衡感覚が狂ってしまうために起こるもので、酔止薬は内耳に効果のある薬だからです。
しかし、薬や漢方薬を利用する場合に、自己判断は危険なので、医師・薬剤師に相談するのが良いでしょう。

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